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trial12



star“ガンバるぞー!”

思い出してきた。あれは高校のとき、海水浴、浜辺で投げた感じ……。

“そうそう! それがバックハンドスロー”

気をよくしたボクは、サイドアームスローにトライするが、ディスクがフラフラして、うまく投げられない。

“野球のボールを投げるイメージとはちがうんだよ。腕を振っちゃうとダメなんだ。親指はディスクの表に軽くのせるようにして、人差し指と中指を裏にしっかりとつけ、中指の腹でディスクのヘリを押さえて、ヒジを軸に、手首を電球を取りかえるときみたいに、回転させて投げるんだよ!”
“電球ですか…”

その瞬間、ディスクがスーッと、ストレートで師岡先生めがけて飛んでいく。

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“!”
“それだよ! それ! あとはサイドアームスローを頭の上でおこなう、アップサイドダウンスローで完璧だね!”

師岡先生のその言葉を聞きながら、ボクはここにくるまでのことをすっかりと忘れてしまっていた。

“10種目あるんだったら、どれかで日本代表になれるかも。それに、マンガ雑誌はジャンプだけじゃないし、そうだ、今度は少女誌にもちこみしてみよう!”

“二兎追うものは二兎ともえる”と、人生は甘いものだと勘ちがいしたまま、ふたたびクロスくんは歩みはじめるのだった。

“ガンバるぞー!”(ところでクロスくん、このコーナー、今回で最終回だって知ってた?)
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star めざせ、日本代表!

今回、少ししか紹介できなかった“フライングディスク”のすべてが
わかるのが、日本フライングディスク協会のホームページ
英語に自信のある人には、世界フライングディスク連盟のホームページもおすすめだ!
あと、フライングディスクが正式種目になっている、
秋田のワールドゲームズに興味がある人は、公式ホームページで情報を入手しよう!
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