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![]() | ラ・クロスくん? |
しかし、ボクがクロスを使ってボールを投げようとすると、ボールは遠くに飛んでいってくれない。
“なぜなんだ……飯田さんはあんなに軽く投げてるのに……” 飯田さんのフォームをチェックするボク。 “そうか、もしかして、これってテコの原理で投げてませんか?” “そうなの、よく気づいたわね” “エヘヘヘヘヘ……” |
![]() | そして、ボクは下の手を支点にして、上の手を動かした。
“そう、それよ!” “よーっし!” やはり、ボクはラクロスと相性がいいのだ(ペンネームも、ラ・クロスにしちゃおうかな……)。 |
“1回目からこんなにできるなんて、すごい! ぜったい、続けるべきよ”
“も、もちろんです” “それじゃ、これが男子のね” そういいながら、飯田さんは、アイスホッケーのようなヘルメットとショルダーパッド、グローブをボクに渡してくれた。 |
“男子って?”
“うん、ラクロスって、男女でルールがちがうの。とくに、男子は、激しいあたりとか、クロスによる叩きあいとかがあって、とってもハードなの” “えー! 聞いてないよー!” ラクロスとの、最初の不純な出会いが、今回のオチにつながっていることを、実感するボクであった……。 |
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