![]() |
![]() |
![]() | クロスくん、どこへ? |
“すごいよ、クロスくん。はじめてで、そこまでできるなんて!”
“ありがとうございます” “これで、クロスくんもライフセーバーだね!” ボクはこの言葉をまっていた。この親密感、これをのがす手はない。 “澤田さん、そのごほうびに、澤田さんの実録物のマンガ描かせてくれませんか?” “ゴメン、クロスくん……” “えっ?” “実録物のマンガって、3年ぐらいまえに、『YA』ってマンガ雑誌で、自分が主人公になった作品が出たことがあるんだ” “そ、そんなあああああー!” |
ボクの計画はすべて崩壊してしまった。ボクより先に澤田くんをマンガにしている人がいたなんて……
“海のバカヤロー!” ベタベタのセリフを叫びながら、パドルをこぎつづけるクロスくん。そこで、クロスくんはスポーツ実録物マンガ家の道のりは、ハワイより遠いところにあることを実感するのであった……。 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|||
|
|||||
![]() |
![]() |
![]() |