 | クロスくん、悟る? |
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次々と小学生に決められてしまうクロスくん。
“ちがう、ちがう、ボクのイメージとは……”
みんなが上から下から横から後ろから、打ちこんでくる。こうしてみると、ボクがこれまでやってきた剣道なんて、型にはまりすぎてて、ぜんぜん自由じゃない。そうか! ボクに必要なのは、このスポーツチャンバラの、自由奔放な発想だったのか!
“やめ!”
ボクはすかさず、田辺さんの手をとっていた。
“田辺さん! ありがとうございます! ボク、悟りました。このスポーツチャンバラのやわらかい発想で、マンガ、描いてみます”
ボクはダッシュでその場を立ちさり、家に帰るなり、ペンを握った。
“生麦小学校のみんな! ボク、頑張って『少年J』に載るから、楽しみに待っててね!”
そう決心するクロスくんであった。 |
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