A Rosarian's Diary
12月13日(日)晴れ

鈴木省三さんの本、『ばらに贈る本』(婦人之友社)をついに発見、即購入。鈴木さんは、京成バラ園園芸研究所長としてたくさんの新種を作り、それが多数、世界の名だたるバラコンクールで賞を受賞しているという、噂の“ミスターローズ”。その人柄とバラへの愛情の深さは、『“おはよう! けさはごきげんさん?”と、毎朝バラに話しかけているうちに、少しずつバラ語がわかるようになってくる。これは、その、バラ語の入門テキストです』という、ユーモア(?)たっぷりのプロローグからうかがえる。ちなみに、フランスのバラには“ボンジュール、サヴァ?”と話しかけるというから、なんともお茶目さん。

つづいてページをめくり、懸案の12月の元肥問題からチェック。鈴木さんいわく、今月あげる元肥は、バラの1年のはじまりといえるほど大切なものだそうだ。12月末、遅くとも1月末(木が眠って樹液が動かない時期)までに、ゆっくりと効く有機肥料を中心に、1年分を蓄えるつもりでたっぷりと与えること。この施肥が遅れると、開花時に肥料過多になって、花の中心が割れたりなど、咲き方に乱れがでるらしい。サマースノーは、今月じゅうに鉢の土替えをするから、そのときにあげればいいとして、今ごろつぼみをつけているミニバラたちについては、いったいどうすればいいのだろう? つぼみがついているときに肥料をあげてはいけないというし。そもそも、今ごろつぼみがふくらんでいること自体、私がどこかで育て方をまちがってしまったのかもしれないなあ。
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『ばらに贈る本』は、鈴木さんのつくった
“芳純”というバラの香り付き。裏表紙には、
麦藁帽子をかぶってバラに話しかける鈴木さんの写真。



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ワインの木箱のキッチンガーデンに九条ねぎの根を植えておいたら、ひょっこり芽が出ていた。パセリにかくれてあるの、見えますか?



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