A Rosarian's Diary
10月11日(月)晴れ

体育の日の振り替えで休日。私がこどもで、今日が運動会なら、どれだけうれしいだろうか。ふとそんなことを考えたほど、いいお天気。

ひさしぶりに麦わら帽子を取りだして、ベランダに長居をする。まずは、秋に花をつけないサマースノーとノイバラに、苦土石灰のかわりに土壌改良材を与え、土をふんわりほじり返す。その際、サマースノーの枝に、かつてない大きさの青虫を発見。体長7cm! こいつが、このバラだけをえさにここまで大きくなったかと思うと、背筋がゾッ。当然、まわりの葉はほぼ裸に近い状態になっていて、なぜもっと早く気づかなかったのかと悔しくて、朝からジダンダを踏む。人間が過ごしやすい気候は虫たちにとっても同じこと。ココロシテカカラネバ。

粉粧楼とセントセシリアは、10月に入ってから次々に蕾をつけはじめた。ふくらみはじめのベビーサイズも、開花直前のぷっくり色づいた蕾も、蕾というのはどれもかわいい。

蕾から花に移行する開花の瞬間をいちど見てみたいものだが、たいてい花は夜にひらいてしまう。ならば寝ずに見張っていれば目撃できるのか? うーん、それもきっとだめだろう。たとえ、ずーっと番をしていたとしても、トイレに立ったときとか、こくんと居眠りしてしまったときとか、そういう隙間にその瞬間は訪れてしまうような気がする。なんの根拠もないのだが、花は、人間の目の前では咲かないような気がするのだ。

グミとスグリに油かすなどの有機肥料。その他の果樹にハイポネックス(液肥)、ぐんと背の高くなったローリエを大きな鉢に植え替えし、6月に収穫したルコラの種を蒔く。残った種は瓶に詰めて、今夜ごはんをよばれにいく友だちに持っていってあげることにしよう。












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ミニバラとルコラの種。秋の陽のなか。


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この花びらのデザインの複雑なこと。




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できたてのかたい蕾。開花直前、ぷんぷんの蕾。



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