A Rosarian's Diary
8月26日(木) 曇り

明日からの長期旅行にそなえて、集中的な手入れと準備。まずは夏の元肥をバラの鉢ぜんぶに与える。これは秋花のためなので、オールドローズや一季咲きのつるバラには必要ないのだが、猛暑で疲れているだろう彼らに、栄養を与えたくて。木酢液も念入りに散布し、いつもよりたくさん、とっぷり水をあげた後、“30日間水いらずのドライウォーター”というふしぎ兵器を、ひとつひとつの鉢に設置する。

そもそも、2週間近いロングバカンスを決心したのも、この兵器の存在を知ったからだ。ドライウォーターというそれは、ぷるぷるとした透明なゼリーのようなもので、設置といっても根の近くの土表を少し堀り、のせるだけだから簡単だ。大きい紙パック入り(牛乳パックのような形状で約1リットル。切って使うこともできる。¥700)と小さなカップ入り(おにぎり1個分くらい。¥380)があり、直径約20cmの鉢なら、後者で30日間、前者ならなんと3か月、水をやらなくても大丈夫という。おなじくオールドローズを育てている友だちが、渋谷の“&A.”という雑貨屋で見つけてきた。彼女は、2週間ほどの海外出張もしょっちゅうの超多忙スタイリスト。そんなときもこれさえ置いておけば、“バラも元気いっぱいだし、それどころか雑草までぴんぴん生えちゃって”と前々から自慢げにいっていて、“ふーむ”としっかりインプットしていたのだ。

旅行を決めてから“&A.”には二度行き、そのとき店にあったドライウォーターをすべて買い占めておいた。その数、大6本、小8個なり。それを合計17個の鉢に、大きさに応じてのせていき、とくに乾きやすいいくつかの鉢には、お尻に小さな穴を開けた水入りペットボトルも置く。仕上げには、とっぷり水を含ませた新聞紙で土表を覆った。これで、明日の朝、出発前にもう一度たっぷりと水をあげれば準備完了、のはず。ときどき様子を見にきてくれるという殊勝な友だちもいるから、これで大丈夫だろう。

行ってきます、プランツたち。お願いだから、元気でいてね。

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これで30日はOK、なはず。

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ドライウォーターに水入りペットボトル、さらに湿らせた新聞紙で覆う。







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成分はセルロース2%、アルミ0.15%、水97.85%だそう。アメリカ製。



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