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ゴミちゃんのメモ帳

03 スウェーデンのスーパーマーケット


【イトーヨーカドーのゴミ削減システム】

食品トレイの取材をしたイトーヨーカドーでは、その他にも、スーパーから出るゴミを減らすためのさまざまなくふうをしています。まず、生鮮食品の廃棄ロスを減らすために、天候や温度の変化、地域のイベントの有無に応じて、商品の発注量をくふう。商品ひとつひとつに対して仮説を立て発注、データによって検証しています。

photo また、それでも出てしまう生ゴミについては、水気を切って全体量を減らして排出するようにしているとか。ゴミ袋に関しても、何回もくり返し使うようにしています。生ゴミの袋をくり返し使うのは無理ですが、衣料品売り場などでは3回以上使うことができるそう。ゴミの分別を徹底することで、使うゴミ袋も減らせるということでした。

細かなことでも、スーパーのように大きな店鋪だと、目に見える結果として効果を上げています。イトーヨーカドーでは、1998年度から[環境会計]というレポートをしていますが、前年にくらべて10%もゴミの削減に成功。省エネ効果も高まっているとか。ゴミちゃんは、日本のスーパーもがんばっているんだな、と感心しました。


【玉川高島屋ショッピングセンターの生ゴミ処理】

photo “ああっ、おいしそうなバゲットが……”。
ゴミちゃんの大好きなパンが、ほかの生ゴミといっしょに処理機の中へ消えていく。ここは、玉川高島屋ショッピングセンターの[リサイクルファクトリー]。生ゴミの全面コンポスト化をしていると聞いて、ゴミちゃんは早速、取材に。お話を聞いたのは、ショッピングセンターを運営する東神開発の中原副支配人。広報のやさしい田家さんも同席してくれました。

“年間2,000トンの一般ゴミが出ますが、その約半分が生ゴミです。いままでは、東京都などに処理費用を約6,000万円支払っていました”

photo 5,000万円かけて、リサイクルファクトリーを設置。ここで処理したコンポストを群馬の工場に送り、2か月かけて有機肥料にするらしい。この肥料は、ショッピングセンタ−内の植木に使われたり、園芸店で売られているとのことです。

“生ゴミの分別が不十分だと、有機肥料としての質が低下したり、リサイクルできなくなります。処理機の故障にもつながるので、とにかく徹底した分別が課題です” ショッピングセンターには270店鋪もあって、業種もさまざま。そんなお店で働く人たちみんなの意識が大切だといいます。

photo 生ゴミの分別を徹底するだけでもたいへんですが、ほかにも、ダンボール・ハンガー・びん・カン・発泡スチロールは、すでに100%リサイクルされています。本館とガーデンアイランドをつなぐシャトルバスは、天ぷら廃油をリサイクルした燃料で走ってる!

“ショッピングセンターからはゴミを出さない! をモットーに。いまは、ミックスペーパーの難題に挑戦しています。最終的にはトイレットペーパーに再生させる予定です”
中原さんの熱意に、ただただ、感心してしまうゴミちゃんでした。




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