口を揺りかごにして
キンセンイシモチのオスは、自分の口を揺りかご代わりにして卵を育てる。卵が孵化するまでの8日間、エサを一切口にできないマウスブリーダーと呼ばれる彼ら。その間メスは子育てをオスに任せ、たっぷりと栄養を摂ってはつぎの産卵にそなえるのだが……。小魚たちの生殖本能、なんともけなげなオスの姿。が、こうして育てた稚魚たちの99%は、大きな魚のエサとなって消えてゆく。自然の摂理とはかくも厳しい。 |
マウスブリーダー:キンセンイシモチ |
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