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08.“環境スペシャル”お魚も、苦渋の選択



photo お 魚 は、 住 ま い を 選 ば ず

静岡県の富戸では、夏から秋にかけて、北東の風が強く吹くときに、浮きゴミが吹きよせられて海面に集まる。海藻や流木にまじって、プラスチックのゴミがたくさん浮いている。
そんな浮きゴミのあいだに、たくさんの小魚たちが寄り合うようにして暮らしているのだ。
海中から見上げた浮きゴミのかたまり


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浮きゴミ以外の場所ではまず見ない
ヒメコトヒキの幼魚(全長6cm)
ビニールゴミといろいろな種類の
幼魚(全長2〜3cm)
何かの容器に入っていた
オヤビッチャの幼魚(全長2cm)


浮きゴミのなかで生活している稚魚や小魚は、じょうずにゴミの合間に身を潜めながら敵の目をくらます。枯れ葉そっくりに擬態して、捕食者から逃れるものもいる。だがこれだけプラスチックのゴミが多くなると、プラスチックに擬態する魚が、いずれ現れるのかもしれない。


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ビールケースに群がっている
イスズミの幼魚(全長4cm)
流木とイシダイの幼魚(全長3cm)と
オヤビッチャの幼魚(全長2cm)



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