ハパンリンプというパン。粉とライサワーと塩だけで作る黒パンの原形。



N フィンランドって、アレルギーの人たち向けの特別メニューがあるレストランも多いんだって。ほら、アトピーにしても乳製品や小麦が原因って人、多いじゃない? だから、それなしのメニューをそろえている。大きな店ならほとんどだっていうから、すごい健康先進国。

L 私はクネッケに、チーズを思いきりのせて食べてるんだけど。赤ワインと。

N 植物繊維が多いクネッケ+チーズの組み合わせは、ビタミンBやカルシウムもじゅうぶんに摂れて、栄養は完璧らしいよ。

L へえ。おいしくて、からだにいいって、言うことなしだね。


北欧食材店“スカンジフード”で見つけた甘いゴートチーズ。キャラメル風味で、子供がおやつなどに食べるそう。
N ほんとうにおいしいものは、たいていからだにいいんだと思うよ。話はそれるけど、最近いろんな人と食べものの話してて思うのは、みんな、無意識に“おいしい”と“ほんとうにおいしい”って言葉を使いわけてるんだよね。

で、後者で形容するときは、オーガニックとか、からだにいいとかの付加価値があるものであることが多いの。でね、なにが言いたいかというと、からだに悪いものを“おいしい”と言い切ることに、みんな後ろめたさを感じるような状況に、いまの日本はなっているんだなあと。

L そう? それも不自由だね。

N まあ、その話をはじめると長くなるから、おいといてと……そうそう、北欧のチーズっていったら、日本だとサムソーとかマリボーとか黄色い硬質のやつしか食べられないけど、調べてたら変わったのがあるんだよねえ。まず私が食べてみたいと思ったのが、ブルンオストっていう山羊のあまいチーズ。ピーナツバターみたいって、いったいどんなだと思う? あと、ラピン・レイパ・ジュウストアっていうの。トナカイのチーズなんだって。モッツァレラにも似ているらしいけど。これはクラウドベリーのジャムを添えてデザートとして食べるのが正しい食べ方。


トナカイのチーズに合うとされているクラウドベリーのジャム。あんずみたいな味。