ロッタ (スキップして登場)はろ〜ノンノン! 今日は、なに読んでるの? ノンノン 『北欧 ナチュラルライフに出会う旅』って本。この連載のために、いろんな北欧の本を読んでるんだけど、最近のではこれがけっこうおもしろい。写真も多くてとっつきやすいから、ロッタにもすぐ読めるよ。 L ふうん。表紙のおばさんとりんごの木、ちょっとすてき。このひとは誰? N それは読んでのお楽しみ。庭師、女性シェフ、テキスタイルデザイナー……人を通してカルチャーを語ってるから、ちゃんと呼吸してる“いま”の北欧が伝わってくるの。でも読んでてひとつ感激したのは、じつは本筋とはあまり関係のないオジサンのひとことで、“森の倒木を博物館に保管する”っていう話なんだ。デンマークのある島の、ある森についてのことで、北欧ぜんぶがそうじゃないとは思うけど。 L ふうん。あんなにたっぷり自然があるのに、たった1本の木も大切にしてるんだ。 N なんかね、木と人間のそういう関係が、北欧の家具の、あの独特のあたたかさにつながるのかなあとか思って。
L デンマークの家具といえば、ハンス・ウェグナーだっけ。“ワイチェア”つくった人。デザイナーの家具には興味なかったんだけど、それだけは、堀井 和子さんの本で見て“ほしい!”ってすごく思ったからおぼえてる。あのやわらかそうな曲げ木のわざとか、そうとう木と仲よくないとできなさそうだもんね。 N 堀井さんは、ずっと昔から北欧デザインに惚れこんで、よく書いてたよね。堀井さんがスウェーデンで見つけたコーヒーポットとかテキスタイルとか、シンプルだけどしゃれてて、退屈じゃなくて、うなるほどすてきなものばかりだったなあ……。 ![]() |