ロッタ “ヘイ! あたしはロッタ。5歳になったばかり。あたしって楽しい子。なんでもできるの。おつかいだって、ゴミすてだって、口笛だって……”

ノンノン とつぜん、なに言ってんの?

L ようやく観たんだ、話題の映画『ロッタちゃんのはじめてのおつかい』。もう、かわいくてさ。最後のシーンでは、思わず画面に向かって手をふりそうになっちゃったよ。いま読んだのは、パンフレットにのってるセリフなの。“あたしって楽しい子”って自分でいうなよって。それにしても若い女の子やカップルでい〜っぱいでさ。やっぱり北欧、キテるよね。

 写真提供:ミラクルヴォイス
N キテるっていうか、北欧=なんだかおしゃれって公式はすでにあるでしょ。『ロッタちゃん』だって、奈良 美智の絵をくっつけたのが効いたんだと思うな。“なんだかおしゃれ”の抱き合わせ宣伝効果。

L そう? わたしはあの頭でっかちな絵、きらい。でも映画は楽しかったよ。文部省選定映画ってひさしぶりに見たけど、いいねえ、あの正しい感じ。思わずニコニコしちゃった。まわりの大人も、男の子もニコニコしてた。みんな、なにを求めてあの映画を観にくるんだろうなあ……。
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N それでさっそく、自称“ロッタ”なのね。