答え：河川からの流出

河川からの流出は、海の汚染原因の70％を占めます。河川からは、工場排水や家庭用排水、とくに生分解しにくい合成化学洗剤や油が流れ出ています。最近とくに問題とされているのは、さらに分解しにくいPCB、ダイオキシンといった塩素化合物の、海洋への流入です。こういった有毒物質は、魚介を通して、私たちの体内へと環流し、そして蓄積されるのです。 タンカー事故や海洋投棄に関しては、国際法などで規制が加えられ改善されつつありますが、監視も検査もしにくい外洋では、“なにが起こっているのか”が、わかりにくいのも事実です。旧ソ連による放射線物質の海洋投棄事件など、私たちの知らないところで、恐ろしいものが投棄されている可能性もあるのです。