ナチュラルステップの4原則
Four Principles for Sustainable Development


[ナチュラルステップ]は、ガン専門の医師であったカール・ヘリンク・ロベール氏によって1989年に設立された、スウェーデンの環境保護団体。同年、氏は430万部の環境学習用のパンフレットとカセットテープを、スウェーデンの全家庭と学校に向けて送付。スウェーデンが環境モデル国になる布石を打った。ロベール氏は、持続可能な発展のためには、結果として起きる、環境ホルモンや酸性雨といった個々の現象を追うのでなく、その問題の根元、つまり、地殻から希少な物質を採掘し、有害な化学物質を作ることをやめなければならないと考えた。そして、“持続可能発展のための4原則”

1)地殻から掘り出す物質の量を、いたずらに増やさない。
2)自然循環のなかで分解しにくい化学物質を増やさない。
3)乱獲や他の自然破壊行為によって生態系を損なわない。
4)資源は、地球規模で公平かつ効率的に活用する を発表。

この4原則を環境対策の基本として採用する企業が増え、スウェーデンでは、世界中に市場を持つ家具メーカー、イケア社、家電のエレクトロラックス社が、この原則に従い、大きく業績を伸ばしている。

CLOSE