静岡県 松川湖

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石が敷き詰められ足場もよく、バックがとれるのでフライのキャスティングがしやすい。


温暖な伊豆半島の東側に位置する伊東市。海釣りも楽しめる温泉地として、1年中観光客で賑わっている。そんな観光地にもフライフィッシングが楽しめる湖がある。伊東市民の飲料水確保の為に、松川を塞き止めたダム湖、松川湖だ。

そのため、水質保全には随分気を使っている。エサ釣り、ボート釣り、湖への立ち込みは一切禁止。岸からのルアーとフライでのみ、釣りが楽しめる。漁協によって、レインボウの放流が定期的に行われているが、時には尺アマゴが釣れることもある。水の中に立ち込みができないというのは、かえって魚が釣り易いよいルールだ。バシャバシャと立ち込んで、魚にプレッシャーを与え、沖に追いやってしまう可能性が少ない。岸際から静かに狙えばよいのだ。

ストリーマーフライをシンキングラインで底まで沈め、ツーッツーッと引くとグッとフライをもっていく強いアタリが何度もあった。30cmを少し越えたものでも、ヒレがピンと張り美しい魚体。中には48cmもの大物もいて、レインボウの元気のよい引きを十分堪能させてくれた。魚影もなかなか濃いようで、ルアーもフライも皆よく釣れていた。
土曜日の午後ともなると、授業を終えた地元の小学生たちが湖畔にワラワラと集まって来た。皆、ルアーやフライロッドを片手に、“あっちのほうが釣れてる!”とドヤドヤ移動したり、落ちているフライを拾い集めたりと賑やかだ。皆、市内から坂道を自転車で登ってくる、チャリンコフライフィッシャーたちだ。

中にはフィッシングベストまで着た子もいる。小学生以下は遊魚料が無料なので、子供達にとってもよい遊び場なのだ。大人の釣り人たちも、年券をつけた人が多い。皆、地元なのだろうか、どうものんびりとした雰囲気が漂う。数時間だけ釣りをして、帰ってしまう人もいる。空いている時間だけ釣りに来ているのかもしれない。

ルアーで釣っていた中学生に、“どう、釣れたかね。”と、おばあちゃんが近寄って来た。夕方になったので、車でお迎えに来てくれたのだった。




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伊東市民の飲料水確保の為に、松川を塞き止めたダム湖である松川湖。
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地元の小学生、チャリンコフライフィッシャー達。放課後、こんなに素晴しいフィールドで遊べる彼等がうらやましい。


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少し銀色がかったレインボウ。30cmを越えるとよいファイトを楽しませてくれる。




問い合わせ先:伊東市松川漁業協同組合(黒森組合長宅)

Phone:0557-36-3698
遊魚期間:3月1日〜10月31日
遊魚料:1日¥1,000(小学生以下無料) 年券¥5,000
*駐車場手前の道路脇に遊魚券の自動販売機があるので、
 それを利用すると便利。
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