神奈川県 道志川

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道志川中流部の流れ。川幅はそこそこ広くフライも振りやすい。


神奈川県の津久井湖から、山梨県の山中湖を結ぶ国道413号線。深い山あいを走るこの道沿いに流れるのが、道志川である。支流には、神ノ川、室久保川など多くを数え、年間を通じて安定した水量を保っている。また、七滝、雄滝、雌滝などの観光スポットをはじめ、キャンプ場も数多く点在している。一見、観光地化されたように思えるかもしれないが、多くの自然が残されている場所である。初夏には美しい新緑、秋には燃えるような紅葉を楽しむことができる。都心からでも、1時間半ほどで、自然を満喫できる数少ない場所といえるだろう。

流れの緩やかな、ちょっとした深みを覗いて見ると、7cmほどの小さな魚がいっぱいいる。目線を低くして、近づいてみると魚の側面にクッキリと鮮やかなパーマーク。そう、ヤマメの稚魚である。何重にも重なるようにして、せわしなく尾ビレを動かしていた。
その中の1匹が、上流から流れてきた水生昆虫をパクリとくわえた。つい、その群れの上にドライフライを落としてみた。フライが水面に落ちるや否や、下からツンツン、ツン、とチビッコヤマメたちがフライをつついた。フライが大き過ぎてくわえきれないのだ。この群れが皆、立派に育ってくれたなら、さぞ面白い釣りができるだろう。

夕方になると、どこからともなく釣り人が現われ、川は賑やかになった。これから大淵に潜む大ヤマメをじっくりと狙うのだろう。谷が深い川なので、夕まずめはキャンプ場近くの足場が良い場所を選ぶとよいだろう。夏場は、昼間は賑やかな川原も、夕方には静かになり、いいライズも見られるだろう。




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谷が深いので、辺りは木々がうっそうと生い茂り、どこか遠くまでやって来たような錯覚に陥る。
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大淵の流れの緩やかなプールで、ドライフライに20cmほどのイワナが顔を出した。


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チビッコヤマメ軍団の一員。どこを流してもこのサイズにツンツン、ツンとフライをつつかれてしまう。




運営:道志村漁業協同組合

遊魚料:1日¥1,000
釣り情報テレホンサービス:0554-52-2669
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