2000年12月31日 東京都・葛飾区 水元しばられ地蔵

毎年、大晦日(おおみそか)の夜中に、葛飾区・東水元2丁目の南蔵院にて、願かけの縄でしばられた石地蔵尊の“縄解き供養”がおこなわれます。石地蔵尊を縄でしばったり、解いたりする由来は、大岡政談で有名です。南蔵院は、昭和4年に現在の地に移転してからも、願い事をするときには石地蔵尊を縄でしばり、願い事がかなえば縄を解く、という風習がつづいています。“縄解き供養”で本来の姿をあらわした地蔵尊も、新年になると、また願がけの縄が幾重にも重なるでしょう。


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南蔵院の31日、昼の様子。


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2000年の1年間、縄でしばられつづけたお地蔵さま。