2000年8月20日 横穴式古墳のある柏谷公園 静岡県・田方郡より

柏谷(かしや)公園は、函南町だけでなく近隣の三島市や沼津市、熱海市よりの幼稚園の遠足でも利用される人気のある公園。園内は芝生広場、子供広場、イベント広場などにわかれており、いろいろと遊べます。そして柏谷公園で忘れることができないのが、“百穴”です。これは公園内の小高い山の中腹に残された、弥生時代の横穴古墳群のことです。このほか、園内には高床式倉庫や住居が復元されており、古代人の暮らしぶりを想像することができます。


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柏谷百穴。昭和51年に国指定の史跡となる。柏谷百穴ともいわれ、現在106基がはっきりしていますが、推定では300基以上あるといわれる横穴式古墳群です。ほぼ7〜8世紀ごろにつくられた昔の人のお墓です。


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古代の人々の住居の復元。これは登呂遺跡をモデルにした弥生時代の住居跡です。古墳時代になって柏谷横穴群をつくった人ちは、(いまは住宅地になっていますが)横穴群の小高い丘陵上に住んでいたと考えられます。

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植栽ゾーン。公園の東側にある植栽ゾーンには、町の木“ヒメシャラ”などの郷土の木や、万葉植物をはじめとした46種類136本の樹木、草花が植えられています。


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公園広場。芝生の広場でかなり広く、走ったり、スポーツをしたりできます、隣には夜間照明のついた野球場も整備されています。

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イベント広場のからくり時計。函南原生林にある函南町のシンボル“巨大ブナ”をモチーフに作成されたからくり時計。自然との調和を願って時を奏でます。

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ケアキの林、別名“セミの森”……わたしが勝手に命名しました。イベント広場より公園に向かう途中の林には、たくさんのセミがおり、素手でも数匹採れました。子供には人気のスポットです。