2000年5月28日 砂まつり 和歌山県・西牟婁郡より

白良浜で“砂まつり”が開催されました。38チームの参加者たちのなかには、午前5時前から活動をはじめるチームもあり、8時ごろには、ほとんどのチームが砂山と格闘していました。最初は約3メートル近い三角錐に砂が積んであり、それに海水をかけながら山を崩しつつ、形を造っていきます。
海水のみ(今年は雨が降ったので、雨水もちょっと)で、砂を固めます。木や板などの補助は使用禁止です。天気のよいときは見る見るうちに砂が白く乾いていくため、端から崩れていきます。できるのが早すぎると崩れるので、12時半くらいまでのあいだに、いちばんきれいに見えるように造るため、時間の計算も必要です。固めるために、海水をバケツでくんできて運ぶときは、芸術ではなく単なる肉体労働です。


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浜に積まれた砂の山です。


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砂を海水で固めただけで、これだけ細かいものができます。でも、あまり早く完成すると白く乾いて崩れていきます。

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これくらい大柄の方が崩れにくいのですが、そのぶん、全体のバランスや、なめらかさとかが要求されます。