2000年3月11日 泡ガラスづくりの稲嶺 盛吉さん 沖縄県・読谷村より

泡ガラスづくりの稲嶺 盛吉さん。現代の名工といわれる方の製作風景。空気はピンと張りつめて、スタッフの面々は緊張気味。ビードロといわれたガラスに、息吹を吹きこんでゆく。かつて米軍が捨てたコーラのビンを元に作りはじめたのが、沖縄のガラス細工とか……次々と珊瑚ガラス、琉砂ガラスと、新しい試みに取り組む盛吉さん、読谷村の松林に囲まれた家の周囲には、コーラのビンが山のように置かれている。仕事を終えた合間の彼はホントに優しいウチナーンチュ。いつかみんなも“ユンタクハンタク”しがてら、立ち寄ってみては?


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稲嶺 盛吉さん

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ガラスは温度が冷えるとそのまま固まるため、何度も何度も釜にもどして温めては、次の行程に移るのです。

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新しい作品について、いちばんの後継者(息子)さんと打ち合わせをしている盛吉さん。うしろにうっすら見えるのはコーラの空きビン。


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だから、みんな走ります。作業中は汗びっしょりで、空気もピンと張りつめるのです。

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仕事の合間の1コマには、ほっとする和やかな笑顔ももどります。多くの若者が県外から、この仕事に生き甲斐を感じてやってくるとか? 作品を造り出すという素敵な仕事は、さらに我々の生活の一部にも潤いを与えてくれているのですよね。そこには、盛吉さんのもとで修行する若者の多様な姿もありました。


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息子さん。宙吹きガラスのもと造りの部分を吹いているところ。この後、盛吉さんが作品の形にしていきます。