2000年2月13日 “弘前城・雪燈籠祭り” 青森県・弘前市より

“桜の古城”として全国的に有名な弘前公園で、2月10日から13日まで“弘前城雪燈籠祭り”が行われました。園内には、市内の企業や学校をはじめとするいくつもの団体によって作られた雪燈籠(雪で作った石燈籠)が約200基立ち並び、まっ白な雪景色とライトアップされた弘前城とともに、幻想的な風景を創りだします。全国から観光客が訪れてはいるようですが、夜の冷えこみを避けているのか、はたまた最終日のせいか、それほど人出は見られず、静かに、しかし凍結している路面に緊張しながら、園内をフラフラ、ツルツルしてきました。


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雪燈籠にはさまざまの形のものがあります。亀の甲羅部が燈籠になっているものや、タコの頭が光っているものもありました。しかし、大半は石燈籠型をしていて、高さは180cm前後です。なかには小さな電球が入っていて、はめこまれている和紙に描かれた武者絵をボーっと闇に映し出しています。

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自衛隊が10日間ほどかけて作った雪像、“ビッグベン”。雪の少ない今年は、雪を集めてくるだけでも大変だったと思います。

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本丸前から見えた300個のミニかまくら。快晴の昼間には正面に岩木山を望むことのできる、見晴らしのよい所です。下には内堀があって、それを挟んだ向こう側に作られています。チラチラと灯が揺れる様は、幻想的でした。


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ミニかまくらの前まで行ってみました。思っていたよりも大きく、高さ60cm、直径50cmくらいのもので、なかにはろうそくの灯が灯されていました。

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弘前城天守閣。弘前城は大半が焼失し、現在は天守閣が復元されているのみです。公園が大変広いので、はじめて行ったときは、残っているのが天守閣のみ、それも復元と知ってがっかりしました。しかし、こうしてライトアップされているのを見ると“それはそれ”という感じがします。残っている石垣を活かすためにも、この天守閣は美しく保存していってもらいたいものです。