1999年7月15日 祇園祭・宵山 京都府・京都市より

“コンチキチン”の鉦(かね)の音とともに、京都に夏を告げる祇園祭のヤマ場。ひと月にもおよぶ、祇園・八坂神社の祭事は、17日の山鉾巡行を前におおいに盛り上がりました。
10日には、四条烏丸周辺に32基の鉾と山車が建てられ、宵山では山鉾の周辺には出店が建ちならび、各町内の宝物が展示されたり、鉾に上ることができるなど、楽しみもいっぱいです。


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巡行の先頭をいく長刀鉾(なぎなたほこ)。宵山の期間中は、鉾がライトアップされます。鉾の前懸け、胴懸けは18世紀の絨毯。

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おローソク。“御信心の御方さまは点けておかえりなされませ”と、京のわらべ歌を町内の女の子が歌う。

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厄除けの“ちまき”が、各山鉾ごとに売られている。これを玄関先に吊るして無病息災を祈り、次の年に新しいちまきと交換する。


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巨大な鉾は、釘を1本も使わずに、組木と縄しばりで組み立てられる。荒縄の巻き方も芸術!