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1999年5月3日 流鏑馬(やぶさめ) 京都市より
流鏑馬は、15日に行われる葵祭の行列の道中安全を祈願する神事です。下鴨神社の境内は、糺の森(ただすのもり)という鬱蒼とした森ですが、そこに350mほどの直線の馬場が設けられて、100mおきに作られた的(50cm角の杉板)を射抜くわけです。 これにも古式に則った流派があって、日光、鎌倉、福井、奈良……と全国から20人の射手が集まって、その技を競うのですね。早い馬はこのコースを15秒くらいで駆け抜けるそうですから、足だけで馬を操りながら、腰に差した3本の矢をつがえながら次々に的を狙うという高度な技術です。 スタート準備完了を赤い扇を掲げて合図すると、馬が走り出して、射手は“イン・ヨー(陰陽)”とかけ声をかけながら弓を引きます。見事に的を射抜くとバシッと音がして杉板の的が割れ落ち、固唾を呑んで見ている観客から“オオ〜ッ!”という声と拍手が起きていました。 しかし、デジカメでこの流鏑馬を撮るのは難しかった……。 |
![]() “イン・ヨー”のかけ声とともに矢を射る。疾走する馬を足だけであやつり、腰に差した矢をつがえて弓を引く……緊張の一瞬。 |
![]() 射手をはじめ、神事に関わる人々が馬場へ入場。 |
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![]() 的は50cm角の杉板。お世話役のこどもが持つとこの大きさ。 |
![]() この日は好天に恵まれ、2万人の観客と発表された。アマチュアカメラマンも早々と陣取って決定的瞬間を待っています。 |
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