1999年3月25日 巨大な白いキャンパスに描く春の風物詩 北海道帯広市より

オート撮影。地上から約450メートル上空、プラス 5℃。3月に入り暖かくなると、畑の作業が早くできるようにと、11月の末から積もった根雪を融かすために、融雪剤を巻く光景が見られます。 畑一面に融雪剤を散布するために農業者が小型の雪上車やスノーモービルで走った跡と、黒っぽい融雪剤で、模様ができます。昨年までは、四角や渦巻きばかりだったのが、今年はおもしろい模様を見ることができました。普段、地上ではわからないほど巨大な絵を、農業者が春の訪れの喜びをユーモア感覚で表現していると思います。春の風物詩となっている融雪剤散布も、空から見ると、こんな面白い光景になっていました。


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ナスカの地上絵をほうふつとさせる幾何学的な模様

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きちょうめんに描かれた渦巻き

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雪上車で融雪剤をまいているところ、融雪剤が煙のように流れています。


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串に刺さった三つのだんごに見える……ここでも“だんご三兄弟”