新エネルギーってなに? |
02 風力エネルギー:すでに実用化段階にある自然エネルギー
風の力で風車を回し、発電をするのが風力発電です。風力発電はクリーンエネルギーであるうえ、技術的にはほぼ完成されており、経済的にも現段階ですでに成立することがわかっています。しかし、エネルギー密度が低いこと(発電するのに大量の風が必要ということ)と、“風まかせ”で供給が不安定なため、ほかのエネルギー機関の補完が必要なことが短所です。 とくに日本は平地が少ないうえ、そのほとんどが住宅地であるということや、台風による強風や沿岸部の塩害などの問題があるので、日本の風土に合った風車を開発することが必要です。しかし、1992年電気事業法が改正になり、電力を電力会社側に売ることが可能になったので、風力発電導入にはずみがつきました。 風力発電が最も盛んなのはアメリカとドイツです。みなさんもニュースなどで、風車が荒野に林立するウィンド・ファームと呼ばれる風力発電所を見たことがあると思います。風力発電は、今後、中国やインドなどでの普及が期待できます。 |
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日本の主な風力発電システム |
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[出典]新エネルギー便覧 平成10年度版 (財)通商産業調査会出版部・刊 |