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現在、枚方(ひらかた)と奈良を結ぶ国道168号線は、磐船(いわふね)街道と呼ばれています。遠く熊野につづくこの街道沿いに、舟形巨岩を祀った磐船神社があります。その舟形巨岩は、古代、この地に勢力をはっていた、肩野物部(かたのもののべ)氏の祖先とされる饒速日命(にぎはやひのみこと)が天降ったときに乗っていた磐樟船(いわくすぶね)だとされています。時代がさがって、豊臣秀吉が大阪城を築くときに、加藤清正がこの岩を持ち帰ろうとしたものの無理だったため、この舟形巨岩の上面に“加藤肥後守”の5文字と、その紋所(もんどころ)を彫っていったといわれています。 |
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