Digital Camera Basics

その1 まずはここから、デジカメの基礎の基礎



とにかくシャッターを押すことからはじめよう!

デジタルカメラであれ従来からの銀塩カメラであれ、写真を撮るということにはちがいはありません。撮影する内容に関するテクニックやポイントとなる部分は、ほぼ同じといってよいでしょう。そこに、デジタルカメラならではの使いこなしという部分が加わってきます。今後は、そのような銀塩カメラ銀塩写真との比較も行っていきます。

では、上達のため、使いこなしのためには何が必要なのでしょうか?

それは、とにかくたくさん撮影をすることです。そして同時に、たくさんの失敗をすることです。単にガイドブックやこの講座を見ているだけでは、知識だけ膨らんで、実際の撮影の際に意外に迷ってしまうものです。デジタルカメラのメリットの一つは、たくさん撮影しても現像のコストがかからないという点があげられ、また、失敗してもすぐにモニタで確認できますし、撮り直しもすぐにできます。

多少無意味に思えるようなカットでも、デジタルカメラならコストを気にしないで撮影することができます。従来の銀塩カメラなら“これはいらないかなぁ”と、フィルムを惜しむようなカットも、どんどん撮影しておきましょう。後でおもしろいカットに思えるかもしれませんし、パソコンを使って画像処理をする際には、画像素材として使えるかもしれません。いつでもどこでもデジタルカメラを持ち歩いて、たくさん撮影しましょう。



色々と使えるデジタルカメラの画像

デジタルカメラで記録された画像は、利便性が高く、アイデア次第でいろいろな用途に使用することができます。今後はいろいろな利用法を、この講座で紹介していきますが、ここでは簡単にどのようなことができるか、どの様に見て楽しめるかを紹介しましょう。



 1)鑑賞方法いろいろ

print プリンターでプリントする
パソコンがあればフォトレタッチソフトなどを利用して加工、処理して、その作品をプリントアウトすることができます。オリジナリティあふれる作品を作れるばかりでなく、文字を加えるなどして年賀状などのポストカードを作成することもできます。
また最近は、パソコンを介さずに印刷できるダイレクトプリンターが普及してきています。このようなプリンターを使用すれば、従来の写真プリントと同様にみんなで見て楽しめますし、電源さえ確保できれば撮ったその場でプリントアウトすることも可能です。


computer パソコンのモニタで見る
デジタルカメラで撮影した画像は、パソコンなどでも利用できるデジタルデータとして記録されています。同梱のパソコン接続ケーブル(一部機種ではオプション)などを併用して画像をパソコンに転送すれば、自分のパソコンのモニタで見られますし、デスクトップ画面として表示させることもできます。


tv テレビにつないで見る
多くのデジタルカメラはビデオ接続端子を備えていますので、テレビモニタさえあればどこでも撮った画像を大勢で見ることができます。カメラにスライドショー機能(画像を変えて順番に表示する機能)があれば、簡易スライドショーが行なえます。


shop プリントショップでプリントする
最近は“デジタルラボ”などと呼ばれるプリントショップも急増しています。デジタルカメラで撮影した画像や、パソコンで加工した画像を、高性能カラープリンターでプリントしてくれるショップです。より銀塩写真に近いクオリティのプリントが得られることが多く、デジタルカメラを直接持ちこんでも受け付けてくれます。現在では、インターネット上でプリント注文ができるサービスも登場しています。まだ周辺機器を持っていない人には、強い味方です。



 2)利用法もいろいろ

従来と同じように写真プリントとして記念写真に
どこかに出かけて町並みをスナップ。プリントしておけば従来の写真と変わりません。

ダイレクトプリンタでプリントしたり、デジタルカメラのデータを受け付けてくれるプリントショップに依頼すれば、従来の写真プリントと同じように見たり、保管しておくことができます。デジタルデータは劣化しませんから、プリントが変退色してもいつでもきれいにプリントし直すことができます。
photo


日常のメモ代わりに
指標や地図をメモ撮影しておくと便利。道に迷っても安心ですね。

物がどんな物かをメモ撮影しておくと、見た人がすぐに内容を理解できます。ショッピングの商品比較にも便利です。
フィルム代・現像代を使ってまで撮ろうとは思わなかった物を、メモとして記録しておくと便利です。時刻表や周辺地図、通路指標、通ってきた道のポイントとなる物など、何でも撮っておきましょう。
また、サンプルとして見せられた物のメモにも便利です。色などは言葉では上手く他の人に伝えることはできませんが、デジタルカメラで撮っておけば一目瞭然。他の人に的確に情報を伝えることができます。
photo


手順の記録に
機械の分解や料理の作業手順など、記録しておけば同じことを繰り返すときにも楽々です。

ビデオカメラで撮るほどでもない作業手順のようなものも撮っておくと便利です。機械の分解手順、料理の作業手順やレシピ、オーディオ配線など、元の状態とその手順を撮っておけば、元に戻す場合などにもきっと役に立つでしょう。
photo


スマートな報告書に
文字やグラフと一緒にデジタルカメラで撮った画像も印刷。スマートな報告書ができあがります。

ワープロで印刷した文字やグラフに、写真プリントを切り貼りして報告書を……スマートじゃありませんね。しかも、写真がちょうどいい大きさになっているとは限りません。デジタルカメラで撮影したデータなら、ワープロの文章などと一緒に印刷でき、わかりやすく見た目にもスマートな報告書が作成できます。会報や学校新聞なども同様です。
photo


絵日記に
ダイアリーの日記でも縮小してシールプリントすれば立派な絵日記に早変わり。

ダイアリーに日記を付ける人も最近は多いようです。そこにデジタルカメラで撮影して、小さなサイズでプリントした物を貼っておけば、簡単に絵日記風にすることができます。大切な思い出を文字だけの記録よりも、より明瞭に記録していくことが可能です。
photo


インターネットで
自分で撮った写真を簡単にホームページに。内容はもちろんアイデア次第!

銀塩カメラで撮影した写真は、フィルムやプリントをスキャナを購入して読みとらなければパソコンで使用できませんが、デジタルカメラの画像ならそのまま(一部メーカーの機種を除く)パソコンで利用でき、インターネットブラウザーで表示させることができます。ホームページを持っている人なら、サイズ変更などの簡単な作業をするだけで、ホームページ上に簡単に写真を飾ることができます。 写真そのものが好きな人は、インターネット上の写真展を開くこともできます。

パソコンとインターネット環境があれば、撮影した画像をメールで送信することができます。ノードパソコンと携帯電話といったモバイルツールがあれば、撮ったその場で送信し、遠隔地にいる人と情報交換も行なえます。
photo


このほかにも利用法はまだまだたくさんあります。
皆さんのアイデア次第で膨らんできますから、
固定観念を持たず、いろいろなものを撮影して見ましょう。




BACK