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[ホテルのコラム]
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多くの人が滞在するホテルは、消費されるエネルギーや水、廃棄されるゴミの量も膨大。でもそれだけに、環境に配慮すればその効果は絶大で、社会への影響も大きいのです。
“贅沢”の象徴のようにも見えるホテルだけれど、じょじょに、節約やリサイクルが浸透してきています。これからは泊まる側も、エコ度でホテルを選ぶようにしたいものですね。


デンマークの[グリーン・キー]ホテル

デンマーク国内のホテルやレストラン、環境保護団体が中心となって、1994年に発足した[グリーン・キー]協会。ホテルの環境や健康への配慮について、55の基準で評価をくだします。現在、100を超えるホテルが認定を取得。認定の有効期間は1年で、更新のたびに再審査を行います。

基準は、●水や電気使用量の制限 ●ゴミの分別 ●屋外での殺虫剤の使用禁止 ●朝食に2種以上のオ−ガニック食品を提供する などなど幅広く、[必修][準必修][将来的に満たさなくてはいけないもの]に、分けられています。

デンマーク国内ではかなり反響があって、“利用するなら、グリーン・キーホテルを選ぼう”という意識が浸透してきているようです。ただ残念ながら、認定基準を国際標準化することがむずかしく、また年1度の更新業務に人手がかかることから、まだあまり世界的に知られる基準にはなっていません。
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“パックマン”にちょっと似ているグリーン・キーのマーク

基準の標準化問題から、グリーン・キーホテルに認定されたホテルは日本にはありませんが、静岡県の沼津市のビジネスホテル[ホテルアリア]は、協会から“グリーン・キー推薦ホテル”のお墨付きを得ています。このホテルではグリーン・キーの基準を採用して、徹底的した環境対策を行っています。また、オーガニック・レストランもあって、からだにやさしいホテルでもあります。

[ホテルアリア]http://www.hotel-miwa.co.jp/ phone 0559-54-3838


完全リサイクル・メニューの[パレスホテル]

環境にやさしいホテルというと、ロンドンにはエネルギ−管理で高い評価を受けている[メイフェアーインターコンチネンタル]が、日本にもコージェネレーション・システムで知られる[ニューオータニ東京]、国内のホテルで初めて[ISO14001]を取得した[熊本ワシントンホテル]などなどがあります。

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こちらは98年の9月、ホテル内のレルトランで期間限定メニューとして提供された[有機野菜コース]。う〜ん、おいしそう!
[パレスホテル]も早くから環境対策に取りくんでいるホテルのひとつで、生ゴミの完全リサイクルは有名。1992年からバイオ処理による生ゴミのコンポスト化に取りくんでいて、現在では、ホテルの生ゴミからできた有機肥料[エコパレス]を使って、有機野菜の栽培を行っています。

そんな実績をもつ[パレスホテル]で、この夏、生ゴミのリサイクルシステムとホテル見学をする“親子でエコ!”プランが実施されます。ランチには、有機肥料[エコパレス]で育てた野菜を使ったコースメニューが用意されるとか。完全自家再生のシステムを味わってみては?

■開催日 2000年8月5日・12日 ■時間 11:00〜14:30 ■料金¥3,500/1名(宿泊プランは¥16,000〜) ■定員 先着20名 ■問い合わせ[パレスホテル]営業企画の吉田さん phone 03-3211-8585 http://www.palacehotel.co.jp


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