Following the Pass of Polar Bears.


“海のクマ”  白クマは泳ぎの名人。

白クマの行動は、主食であるアザラシの行動に深い関わりをもつ。アザラシを水中で捕らえるほどには泳げないが、アザラシの住む環境にはきわめて適した能力をもち、学名は“sea bear(海のクマ)”ともいわれる。
泳ぎに適している体型とはいえないが、カヌーのパドルのような大きな手は、氷や水をかきわけるのに適している。強い力で泳ぐ姿は、まさに“犬かきスタイル”で、後ろ足は舵をとったり、体の安定に使う程度で、もっぱら前足を使って泳ぐ。ときには、水中6メートルと深く潜ることもある。水分をはじきやすい長く荒い毛(長さ15センチほど)、厚い脂肪層は、長時間水のなかで、寒さから身を守ることができる。ときには、陸上から100キロメートルも離れたところで、泳いでいる姿が発見されることもあり、スピードも時速10キロメートルくらいで泳ぐ。


Back
photo