Following the Pass of Polar Bears.


好奇心のかたまり  なぜ白クマが危険なのか?

“クマに会ったら死んだふりをして、頭を手で抱えてじっとしていろ!”というが、白クマの場合、これはあてはまらない。じっとしていて助かった人の記録があるが、それは白クマがほかに好奇心をもつものがあった場合が多い。近くにいた別の人を食べたので、じっとしていた人が助かった例もある。好奇心の例は、数限りない。あるとき、汽車は3時間遅れてチャチルに到着した。この汽車の運転手の話では、親子連れの白クマが線路をふさいでしまった。その親子のクマは、汽車に興味をもったのか、汽車のまわりを2時間もうろうろしたり、連結器の近くにあるコードに興味をもってかみついたりしたそうだ。喜んだのは乗客で、この親子が去るまで運転手は待つほかなかった。これも、極地ならでのできごとだ。

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