Following the Pass of Polar Bears.


敏捷な白クマ  シロクマは、見掛けによらず敏捷

白クマの歩き方は、京都の舞妓さんが大きなポックリを履いて歩く姿を思わせる。前足は外側に大きく振りだしてから、前に抱えこむように足を折り曲げる。後ろ足は背中が丸くなるほど前へくり出す。そのため横から見ると、厚い脂肪層と厚い毛におおわれ、逆三角形の丸々とした不釣り合いの格好に見える。
しかし、歩く速さは、時速5〜6キロくらいであり、重い大きなスノーブーツを履いて、防寒具を着こんだ状態では、早足で逃げても簡単に追いつかれてしまう。走れば時速40〜50キロ、瞬間的には80〜90キロ近くの速力が出せる。
図体の大きなオスグマより、メスグマや小グマのほうが、早く走ることができ、オスグマと遭遇しても、オスグマは簡単に追いかけるのをあきらめてしまう。白クマの素早い動きは、リスの仲間でも、捕らえられるほどだ。


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