Following the Pass of Polar Bears.


白クマ=国際保護動物  保護動物だが、個体数など不明なことが多いのが実状

かつて北極圏に接している国々では、シロクマは、年間1000頭以上の狩猟圧となっていた。この狩猟圧に絶滅の危機を懸念したソ連は、1956年にシロクマの捕獲を禁止した。
その後、アメリカ政府の主導で1965年、保護のための国際会議開催に成功した。さらに、国際自然保護連合(IUCN)の後援で保護が国際協定となり、北極圏に領土を持つソ連、ノルウェイ、デンマーク、カナダ、そしてアメリカによって、1976年保護協定が発効した。
絶滅の危機は薄らいでいるといわれているが、その生態は、不明なことが多く、個体数も世界で2万5000〜4万頭と、幅広く推測されるにすぎない。
とくに、ハドソン湾西岸では、地球温暖化現象の影響で、シロクマの主食であるアザラシ狩りに欠かせない氷[Field Note:チャチルの白クマ・参照]が張る時期が遅くなり、また春には早く溶けてしまうため、猟期が短くなっている。この猟期の減少が、この一帯のシロクマの体重を、25年間で80〜100キロも減らしてしまったと報告されている。


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 参考資料:『Polar Bears / World Life Library』
 by Nikita Ovsyanikov