Following the Pass of Polar Bears.


エスキモー犬  ブライアンの犬はカナディアン・エスキモー

アラスカン・マラミュート、シベリアン・ハスキー、サモエド、グリーンランド犬やカナディアン・エスキモー犬を、一般的には、エスキモー犬という。これらは、大型スピッツの仲間である。また家畜化した動物では、極地の雪氷や寒気、そして重労働に耐えられる唯一の生きものといえる。橇(そり)引き、番犬、狩猟犬として、あるいは北極・南極探検に古くから使われている。
カナディアン・エスキモー犬は、クィミグ( Qummiq )と呼ばれるイヌイットの土着犬が発達した犬で、頑健この上なく、耐久力を備え、雪、雨、風、厳しい寒さにも影響されない作業犬である。頭部は楔(くさび)形、目尻はつり上がっている。噛む力は強く、牛の太い骨を残さず食べ尽くす。耳は直立して、被毛は、長く、厚く密生し、水をほとんど通さない下毛を持ち、優美である。人間に対する性格は極めて穏和で、子犬のようにまとわりつく。
ちなみに、カナダの50セント銀貨や切手の図版に使われているカナディアン・エスキモー犬は、ブライナンが飼育している犬である。本業においても“達人”なのである。


Back


photo