Following the Pass of Polar Bears.


チャチルとは?  Churchill, Manitoba, Canada

カナダ中央部の穀倉地帯であるマニトバ州の首都ウイニペッグから空路で北へ約2時間半、汽車だと36時間かかる。ハドソン湾に注ぐチャチル川の河口に位置しているが、10分も歩けば、どこにでも行くことができる“町”というより一寸した集落である。町から一歩出れば、そこは荒涼としたツンドラが広がっている。
短い観光シーズンをのぞくと、人口は600〜700人ほどで、約1/3は、イヌイットやインディアン(クリー族)である。この地は、主として彼らネイティブが、狩猟のためにキャンプ生活したところであった。ところが70年ほど前、マニトバ州の主要産物である穀物をヨーロッパに輸出するために鉄道と港ができた(だから帝国書院の地図帳にも載っている)。
冬にはアザラシを求めて白クマが集まるところから、“白クマの首都”の名で世界的に知られ、極地特有のオーロラも見られる。海の氷が解ける夏には、シロイルカ(ベルーガ:Beluga Whale)がチャチル川河口に姿を見せる。


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